仕事の不安を解消する3つのヒント
職場で沸き起こる不安にどう対処するか
クライアント企業にアドバイスするため、
ひとつのフレームワークを考案しました。
不安をただ抑えるだけでなく強みに
してしまえるこのフレームワークは、
たったの 4ステップから成り立っていますが、
実に単純明快です。
ヒントその1
~プランを立ててみる~
不安とは根深いもので、
それに対処するのは容易ではありません。
よって、変化を促すには明確なプランが
必要になります。
簡単なもので構わないので、
まず次の問いかけからはじめてみましょう。
- 何が不安なのか
- 不安になったとき、どんな行動に走ることが多いか
- 不安に押しつぶされたら、どんな不都合が起こるか
- 不安を味方につけるためにはどんな行動はやめたほうがいいか。
- 逆にどんな行動をはじめるのがいいか
このプランは、ひとりで立ててもいいし、
アドバイザーと一緒に立てても構いません。
いずれの場合でも、
チーム全員とプランを共有することでさらに具体化させ
、全員がプランに従って行動に移す必要があります。
ヒントその2
~不安を声に出して一度向き合ってみる~
不安にオープンに向き合える指導者ほど、
うまく対処できる確率が高いです。
これを言うは易しなのですが、
まず不安を言語化して理解しようとする
ところからはじめるといいでしょう。
不安に向き合うことの重要さは研究でも
裏付けられています。
指導者が不安を的確に言葉にすることで、
問題解決に向けての戦略を練ったり
試行錯誤したりがスムーズに運ぶます
また、不安が完全になくなることはないものの、
対処法を考えているうちにだんだん
和らいでいくことも明らかにしました。
ストレスの多い事態や不安を、
成長の妨げではなく、
むしろ学びのあるチャレンジとして捉えられる
指導者はより良い成果を出す傾向があります。
ヒントその3
~不安を共有してみる~
不安の正体を認識して書き出せたら、
それをチームメンバーと共有してみましょう。
不安が原因で指導者のパフォーマンスが
落ちていると感じるか尋ねてみましょう。
共有するのはチームメンバーでもいいし、
指導者と密に仕事をしている人でもいいでしょう。
この場合、指導者自身が不安をまず言語化し、
さらにその不安に駆られることでどんな支障を
きたしているかを共有することからはじめましょう。
指導者らが不安に対するお互いの経験談や
心境をオープンに語り合うことで、
これまでの望ましくない態度の原因への理解が深まり、
率直に話せる環境を醸し出すことで個々の
チームメンバーも安心して不安を口に
することができるようになります。
こういったフィードバックを募ることで、
指導者も自身の不安を受け入れやすくなります。
今後控えてもらいたい行ないや、
逆に続けてもらいたい行動などの具体的な
フィードバックをもらったら、
今度はそれらの行ないを意識的に
変えていくようチーム全員に
積極的に関わってもらうことがよいでしょう