好きな音楽を聞くと心にいい
プロ野球選手はバッターボックスに入る時に、
お気に入りの曲を流すし、他のスポーツ選手も、
試合の直前には気合を入れる曲を聞きます。
私たちも、好きな音楽を聞くといい気分になりますよね。
その「いい気分」が心臓にもいいということを、
メリーランド大学チームが明らかにしてくれました。
チームのリーダーであるミラー医師は、
2005年に既に、「笑い」が血管を広げて血液の流れを
良くするということを発見しています。
実験は7人の男性、3人の女性に対して行われました。
彼らは非喫煙者で平均年齢は36歳。
実験前の全員の健康状態は良好です。
実験には4つのカテゴリがあり、
・自分で持ち込んだお気に入りの音楽
・自分であまり好きではないと感じている音楽
・リラクゼーション用の音楽
・お笑いのビデオ
の4種類をそれぞれ鑑賞しました。
被験者の上腕部には、血液の流れをチェクする
モニターが付けられています。
結果は、
・好きな音楽を聞くと血流が26%増加
・好きでない音楽を聞いたら6%減少
・リラクゼーション用の音楽では11% の増加
・お笑いを見たときは19%
血管が開いて血流が良くなると、
心臓にかかる負担が減るので、
好きな音楽を聞くのが心臓にいい、
ということになるのです。
ほとんどの被験者は、
カントリーミュージックを好きな音楽に選び、
好きでないものにはヘビメタを選んでいます。
これに関してミラー医師は
「自分は音楽の専門家ではないけれど、
これはおそらくカントリーミュージックは軽快、
元気がいいメロディで、ラブソングが多いからだろう
」と分析しました。
また、異なるジャンルの音楽が好きな人で
実験してみてもよかったが、音楽の好みは人それぞれなので、
その人が好きだと思う音楽を聞いたら、
同じような結果が出るだろう、と予測しています。